ひとつだけでは、多すぎる。

とあるゲイの備忘録。33歳。東京在住。

ぼくのなつやすみ。

9月16日(土)から24日(日)まで夏季休暇で職場から離れました。

はじまってすぐは台風の影響で雨風ともに強く、どこにも外出できなかったので実家で読書をして過ごしました。読んだのは山極壽一さんの「暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る(NHKブックス)」という本です。この本、「サピエンス全史」を読んでいた自分にとってはとても興味深く読み進められたのですが、いかんせん専門用語も多用されていたり(といっても動物の種の名前くらいなのですが)、一文一文が長くて読むのが大変で結局3日もかかりました。内容は、とてもざっくりいうと、霊長類の社会性がどのように構築されてきたかという研究から、人間や人間社会の性質を考察しましょう、というものです。詳細は今後感想文をこのブログに書くつもりです。自分は読書をする際に、気に入ったところやまた読みたいところに付箋を貼るのですが、この本は250ページくらいの量なのですが、50箇所以上に付箋が張られていました。それくらい自分にとっては新鮮味があったし、興味深く読めました。

実家では、上記のようにのんびりと過ごし、そのあと一人で神戸-大阪-京都に行ってきました。京都では、銀閣寺と龍安寺という枯山水の庭園が有名なお寺に行きました。平日だったにもかかわらず観光客(ほとんど外国人)が多かったです。大阪では、通天閣に初めて行きましたがなんだか東京の月島のような感じでした。大阪では平日の昼間にバス停で、おじいちゃんおばあちゃんが「ほろ酔い」やワンカップで完敗していることでした。パブリックな場でお酒を酌み交わす大阪の度量の大きさに驚きました。神戸にいったことは、同期の結婚式だけだったので今回は観光をしようと神戸に住んだことがある同僚に、神戸でどこに行けばいいか事前に尋ねたのですが、「神戸にあるもの横浜にもあるから、横浜に行ったことあればとくに見るものないよ」と残念な答えでした。いろいろ調べて、異人館をリノベーションしたスターバックスに言ってコーヒー飲んでだらだらしただけで神戸は終わりました。淡路島はいいところ聞きましたが一人で行くには気が引けたし、次はルミナリエの時期に行ってみたいなと思いました。

というような感じで、夏休みは過ぎてしまいました。充実していたので、また休みたいです(笑)。

 

おしまい。

国立科学博物館 特別展 深海 2017 に行ってきた

shinkai2017.jp

今回東京に行って、国立科学博物館 特別展 深海 2017 に行ってきました。自分は海に関わる仕事をしていることもあり、とても楽しみにしていました。
平日だったのですが夏休みのためかとても混んでいました。チケット買うまで10分くらいかかったのと、中でも人がごった返している感じでした。10月1日までやっているそうなので、9月の平日がおすすめです。チケット代は大人1,600円なのですが、金曜日の夜はペア割(?)みたいなのがあるようです、2人で2,000円で入れるようです。企画自体が深海を扱っててブースもちょっと暗めなので、彼氏彼女と行っても楽しいかもしれません。ロマンチックな感じは全くないのですが、キモい生物がたくさん展示されてて楽しいです。

展示を見て感じたのは、深海の生物って基本的にダイオウイカとかメガマウスみたいに巨大化してるものだと思っていたんですが、多くは普通サイズ(うーん、表現が難しいけど)の魚でした。大きさとかスケール感って、実際に見ないとわからないですよね。これが博物館とか美術館に行く理由かなと思います。

光る深海生物も色々と集められていましたが、光るにも色々な理由がある(本当かどうかは、僕にはわからないけど、そういう説があるということで)ということで、例えばチョウチンアンコウのように光で餌となりうる小魚を集めたり、姿をくらませるために光ったり、一番これ本当か?と思ったのは、自分を捕食する生物を捕食する生物を呼び寄せるために光る、というやつでした。他力本願すぎるし、そんな観測を積み重ねることってとても難しいと思うんだけどなぁ。でも、なんだかんだ言って、光のない真っ暗闇で、ほわん、と優しい光をみたら引き寄せられる気持ちはとてもわかるなぁと科学博物館で文学的なことを考えてしまいました。実際は、光のないところで暮らしている深海生物にとっては、ドラゴンボール太陽拳を食らった感じで眩しすぎるのかもしれないし、そもそも光を感じる器官がないかもしれないけど。

また、興味深かったのは、深海の水圧についてです。何千mもの深さになると、1㎠に600kgもの力がかかるそうです。ブタメンのカップが圧力に応じて縮んでいっている展示がありました。よくそんな圧力の中、深海生物はひらひらふわふわ動くよなぁ、と思ったんですけど、なんででしょ。理系なのにあまりイメージがつかないです。6,000mを超えると魚を合成するタンパク質が圧力で変質するらしく、その水深以深には、魚は基本的にはいないそうです。しかし、現在見つかっている一番深いところで取られた魚は、8,500mくらいのところでとれたという論文が展示されていました。

深海展とはあまり関係ないのですが、昔から海ってとても不思議だなぁ、と思うことがあります。それは、釣り糸で魚が釣れるということです。めちゃめちゃ広い海に本当の点の餌なりルアーなりを投げ入れて、よく魚がかかるなぁ、海の中の魚の密度どうなってるんだ!ということです。初めて海で泳いだとき、そこにはたくさんの熱帯魚が泳いでいたのですが、それでもどこにでもいるというわけではなく、ところどころいるという感じでした。この広い海で釣りが成立する不思議、この感覚わかる人いるかなぁ。深海ならなおのこと、どのくらいの密度で生物が分布してるんだろう。人間が調べきれていないだけで、ひょっとすると意外と生物は意外とたくさんいるのかもしれない。

展示の後半には、防災に関する展示や資源に関する展示があり、自分のとても興味がある分野なのでとても楽しめました。地球科学という自分のバックグラウンドに近い展示だったのでとてもよく理解できたし、深海生物の展示に対するような、すげーっとかキモいとかの単純な感想以上に得られるものがたくさんあったと思います。もちろんたんに驚いたりするだけでも博物館に行く価値はあると思うけど。

そんなこんなで楽しい博物館でした。ぜひいってみてください。

おしまい。

 

 

7月にやったこと。

7月はいろいろと遊びまわりました。
まずは、初めて彼氏と沖縄に行きました。2泊3日という短い時間でしたが、あんなに時間の流れがゆっくり過ぎるとは思わなかったです。旅行に行くと結構せわしなく動き回るのが好きなのですが、今回はシュノーケルをしたくらいで、あとはホテルでまったりしたり気が向いたらドライブするという感じでした。すごくのんびりできたし、帰ってきてから、仕事に対するやる気がとても出て、「あ、休むってこういうことなのね」ということを初めて理解した気がします。
次の週は東京へ出張し、帰ってからはまた海に行きました。鹿児島にある基本的に地元民のみが通うようなビーチがあるのですが、そこでシュノーケリングをしました。鹿児島の海もなかなかきれいで楽しかったです。シュノーケリングって体の後ろ側がとても焼けるので、日焼け止めをちゃんと塗らないと大事になるということが分かりました(笑)。
次の週はプライベートで東京に行きました。彼氏は出張中で会えなかったので、会社の人と飲みに行ったりごはんに行ったり髪の毛切りに行ったり大忙しでした。そうそうこの週は熊本にある自分の母校にも仕事で行きました。私が通っていたころの先生たちは結構残っていて、思い出話で盛り上がりました。そして、担当教官には次の週末一緒に飲みに行こう!ということになって、金曜から熊本にプライベートで行ってきました。
まずは、研究室の後輩と先生と飲みに行きましたが、外国人も混じっていたので会話も全部英語でした。先生も研究室に外国人がいるだけあって、昔よりも英語が上手になったね、と伝えると「あんたの英語が上達したから、俺の英語のうまさがわかるようになっただけやで」と言われて、妙に納得してしまいました。学生時代には先生の英語の上手さがわかっていなかったのかなぁ。戦闘力が低すぎて、相手の戦闘力がわからないみたいなw。とにかく楽しい時間でした。二次会は先生と二人でバーに飲みに行きました。会話のほとんどは「早く結婚しーや」、「早く子供作れ」とか「あんたほどの優秀な遺伝子を次世代に残さないのは罪やで」とか親からももうあまり言われなくなった苦言でした。もう、卒業来10年くらい会うたび(1年に1回くらいは遊ぶ)いわれるんですが、本当に心配してくれてるんだろうなという感じがあるので、全然いやじゃなないんですよね。学生時代もそうでしたが、卒業してからも気にしてくれていると思えるだけでなんだか安心をくれる先生に会えたことと一生の友達に会えたことが大学時代のよかったことです。
というような感じで7月は過ぎていきました。
8月も楽しく過ごそうと思います。
 
おしまい。

Sexual Health外来に行ってみた。

長いので3文でまとめ
国立国際医療研究センター SH外来に行って性病検査を受けたら検査項目は陰性だった。
検査は長い綿棒でお尻をツンツンされるのと採血で料金は2,820円で、HIV検査は採血後1時間半後に結果がわかる。
雰囲気も良く先生も看護師さんも事務的(笑)でかつ丁寧でとても良かったです。
 
私はゲイ。派手に遊びまわってるわけでは全くないけど、性交渉も時々する。今回の記事は、ゲイとバイセクシュアルを対象に性感染症の検査と治療を行う専門外来のSH(Sexual Health; 性の健康)外来に行って検査を受けてきた話になります。
 
 
TwitterのタイムラインでSH外来に関する情報が流れてきたので、国立国際医療研究センターに性病の検査に行ってきました。
これまで性病の検査は、一度だけ3年前くらい前に受けたことがあるだけでした。その時は、HIVクラミジアそれから梅毒の検査だったはずで、結果は陰性でした。初めての検査はとてもドキドキしました。そもそも、「陽性だったらどうなるんだろう」とか「会社とかにもバレたらどうしよう」とか、いろいろなことを考えてなかなか行けなかったです。陰性という診断結果を伝えられた瞬間、とてもホッとしたのを覚えています。
 
このSexual Health外来ですが、2017年1月に国立国際医療研究センター内に設置されたゲイ・バイセクシュアル男性を対象に性感染症の検査と治療を行う専門外来とのことで、症状が出てから病院に受診するという、これまでの性感染症外来と異なり、症状がなくても定期的な検査と必要な治療を受けて、自分自身のSexual Healthを維持しようとする人達を応援する新しい発想の外来とのことです。
危険な性交渉の後、何らかの症状や心配があって、ad hocに保健所や病院にかかるというのが一般的かもしれませんが、この外来は、『症状がなくても、定期的に』というのがポイントのようで、HIVのように初期の症状がほとんどなくかつ潜伏期間が長い性病に対して効果的な対処ができるのかなと思います。
 
また、現在は、最もHIVの感染リスクを高めると考えられる肛門の性感染症HIV感染の関連を明らかにするための研究が行われており、研究に協力できる人は現在保険適用でない肛門の性感染症の検査を無料(初診料2,820円、再診料730円はかかるようです)で受けることができます。肛門の性感染症は、最もHIVのリスクを高める考えられて入るようですが、無症状であることから見逃されている可能性があるそうなので、きちんと検査をすることで安心できると思います。私が事前に手に入れていた情報も基本的にこの研究に参加しませんかというような文脈だったような気がします。
 
以下、検査の備忘録というか体験談です。
 
1.かかった時間
病院到着から受診までの流れは、完璧にHP通りなので、下のURLをご参照ください。問診票の記入から診察、採血まではちょうど30分くらいです。初診料代を払うまでに要した時間も10分くらいですので、1時間あれば余裕で終わると思います。
ただし注意が一点、僕は朝のんびり行ったので10時30分くらいに病院に着いたのですが、午前中の病院はどこも混むので、SH外来に振られるまで30分くらいかかりました。ですので、病院にいた時間は、10時30分から11時40分の間でした。朝早めに行けば、もっと滞在時間は減らせる気がします。HIVのスクリーニングについてはその日のうちに(採血後、約1時間半で)結果を聞けるので、午後一で別の用事があった僕は精算後、午後3時にまたSH外来に結果を聞きに行きました。結果は後日メールでも受け取られるので、戻る必要はないのですがもし陽性だったときには自分一人じゃ受けとめきれないと思ったので、もう一度伺いました。そこでは、この研究のリーダーの水島先生が対応してくれました。
 
 
2.問診票に驚く
問診票には、過去の性病検査の受診経験や過去6ヶ月にどのくらいセックスをしたのかという質問がありました。どういうふうに相手と知り合ったのかを書くところもあったような気がします。アプリで知り合った人と書いたところ、看護師さんにアプリの名前も教えてくださいと言われました。それからウケとかハッテン場とかラッシュという単語も普通に会話で出てくるし、そういうのを他人と話す機会はほとんどというか全くないので、あけすけに聞かれるのがなんだか新鮮でした。でも、とても事務的にお尋ねになるので、気恥ずかしさをおこさせるような感じは全くありませんのでご安心を。
 
3.診察について
診察は研究についての説明を受けた後に、横になって臀部を半分くらい出して、15センチくらいある細い綿棒様のもので肛門をツンツンされるだけです。先生は、2センチくらい入れるとおっしゃっておりました。こちらが肛門の性感染症に関する検査で、HIVクラミジアそれから梅毒は採血で検査を行います。検査結果はメールで後日受け取ることが可能ですが、HIVについては即日結果が出るので、私は先生から直接聞きました。結果は陰性でした。
また、単に検査結果についての告知だけではなくて、性感染症についての傾向や現在の正しい知識についても教えてくれるのでありがたいです。
 
4.研究について
今回参加している研究はHIVの感染と肛門の性感染症との関連を明らかにするというのが目的で、研究のサンプル(標本)集めのために無料で本来は保険適用でない肛門の性感染症の検査をしてくれるというものです。私はアナルセックスもするのですが普通はタチをやるのでウケの人ほど肛門の性感染症のリスクは高くないと言えます。先生に、基本的にタチの私がこの研究に参加してもいいんですかと尋ねたところ大丈夫ですよとの答えでした。研究への参加は概ね3ヶ月に一度の受診を求められます。いつでもやめていいみたいですが、次回からはもっと短時間(綿棒のやつは自分でやるので実質採血の時間くらい?)で終わる様なので、自身のSexual Healthの維持のためにも通いたいと思います。今のところ50人以上が参加しているとのことです。
 
 
体験談としては以上のような感じでしたので、自身のSHに不安がある人、健康を維持したい人、常にめちゃくちゃセックスしたっ(笑)ていう状態の人は、外来に通うもよし研究に参加するも良しです。
 

 

#HPとかがちょっとだけミスリーディングな気がするのだけど、SH外来というものがまずあって、そこではゲイとバイセクシュアルの性的な健康を守りましょうというのが前提で、そのSH外来のひとつの研究として、肛門の性感染症の検査を行いますよということのはずで、肛門の性感染症HIVの感染の関係を研究するための外来と言うわけではないはずなので 、タチの人やオーラルはするけどアナルセックスはしない人たちがいっても良いはず、という考えでいいのかな?。

 
おしまい。

 

人のセックスを笑うな 山崎ナオコーラ 河出文庫

ー寂しいから誰かに触りたいなんて、ばかだ。
 
恋愛小説を読んだり、恋愛ものの映画を見たりするなんて、時間の無駄だ。ーと考えていた私が、これまでに唯一読んだ恋愛小説です。中高生の時に、世に普通に流通していた恋愛小説は、異性愛ものだけだっただろうし、きっと、BLって概念もまだメジャーではなかったんじゃないかなぁ。そもそも、同性愛者ってことだけで悩んでた中高生時代に、他人の恋愛話なんて語られても上の空だったし、実感として、人を好きになるということに対しての恐怖心とか、そうなってしまった時の苦しみが大きすぎて、ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、恋愛を扱う作品に対する興味はありませんでした。まぁ、自分が体験できないこと(できないと思っていたこと)を、読み聞かせられても、気持ちもわからないし、もしいいなぁと思えることがあっても、その分できない自分に絶望したと思います。だから、そういう情操は育っていなかったのかもしれず、大学の時の友達が、付き合っていた子と別れた時も、普段はとても明るい友達がふさぎ込んで、がっこうにもこれないし、なんかすぐうるうるしてるの見ても、「え、なんだこいつ、アホちゃう?」と思っていたものでした。自分も失恋を経験してですが、その時の自分をフルボッコにしたい気持ちでいっぱいです。ナントカさんは、「ゲイは何か足りない気がする」と言ったもので、この言葉自体はとても嫌いですが、この点ばかりは、「あぁ、そうだよな」と思うのです。でも、機会がなかったことが、相手への思いやりがもてなかった理由にはならないので、そこを想像力でうめなければならなかったのだろうけど、前述のとおり機会のなさが想像力を育むはずの読書等の経験を遠ざけていたという感じです。若干トートロジーな感じで意味がよくわかんないけど笑。
 
この本を読んだのは社会人になってからで、初めて人を好きになって付き合った時に読んだ本のうちの一冊です。引越しのに時をしていて、本棚に本を詰め替える際に出てきました。
 
冒頭の文章には、付箋が貼られていました。当時の気持ちは、「うーん、こんなに好きすぎて、1秒も離れたくないし、すぐ寂しくなるし、一緒にいるときはずっと触れてたいっておもってるのに、それじゃだめなの?」と思っていました笑。バカだし、若干危ないですね。若気の至り改若ゲイの至りでしょうか。この態度を許容してくれた当時好きだった彼氏の器もちょっとでかすぎて怖いです。今ならもっと余裕ができて、寂しかったら、他で気を紛らわすとか、適当に自分の好きなことに集中するとかできるんですけどね。自分もようやっと大人になれた気がするのでした。
 
本の感想があまりないですが、私が唯一読んだ、でかつ2度、3度と繰り返し読んでいる恋愛小説です。虫歯と優しさというもう一つの小説も心がキュッとするような話です。
 
3時間もあれば読める本なので、GWにでもどうぞ。
Have a great vacation!!!

 

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

 

 おしまい。