ひとつだけでは、多すぎる。

とあるゲイの備忘録。35歳。鹿児島在住。

Sexual Health外来に行ってみた-パート4。2017年の研究結果。

前回の更新からだいぶん時間が経ちましたが、またSH外来に行ってきました。

前回の更新が2月でしたので、5月と9月(本研究は3か月ごとの検査)にも検査に行きました。今回が6回目の検査でした。結果は陰性でした。今回は予約の時間を1時間間違えて早く行ってしまったのですが、先に採血をして頂いて、採決の結果(HIV、肝炎のスクリーニング)を1時間半後に先生の診察とともに聞きました。そういえば、前回から喉の淋菌(?)のための検査も検査項目に追加されました。ただ、食塩水で15秒ガラガラうがいをして、そのうがい液を検体として提出します。この検査と血液検査、それから先生の診察等を入れても料金は730円(+税)です。

 

今回は、PrEP研究についても詳しく聞きました。PrEPは、簡単に言うと、HIVの予防薬のようなものです(詳しくは、

Sexual Health外来に行ってみた-パート2。PEPとPrEPについて。 - ひとつだけでは、多すぎる。)。今年度SH外来では、PrEP研究の参加者を募っています。本研究は、2021年3月末まで続くとのこと。予防薬としての抗HIV薬(ツルバダ)は、日本ではまだ認可されておらず、私費で購入すると一日約3,800円かかり、かつ予防薬として服用する場合、毎日飲まないといけないので毎月12万円ほどがかかるというような薬です。現在でも海外から個人的にツルバダのジェネリック医薬品を輸入してPrEPとして使っている例もあるとのこと。こちらの場合、月に5,800円くらいのようですが、あくまで医薬品なので医師の指導の下、服用することが望ましいとのことです。SH外来では、このような場合も1回2,700円で診てくれるようです(PrEPの基礎知識※)。ちなみに、研究に参加した場合は、料金はこれまでの730円(+税)です。PrEPは、前の記事でも書きましたが、あくまでHIVに対してのみの予防薬となるので、梅毒や淋病、クラミジア等については効果はありません。ツルバダの副作用としては、膨満感(お腹の張り)や下痢など消化器系への症状が出現する場合があるそうですが程度は軽いそうです。

※ホームページに以下の記述があります。自費診療が2,700円ってことかもしれません(未確認)。

Q.現在自分で薬を購入し、PrEPを始めていますが、SH外来で検査を受けることは出来ますか。PrEPはより健康でいるための方法ですので、体を壊すようなことがあってはなりません。医師の見守りの中で飲み始め、しっかりとしたチェックを受けることが必要です。
A.すでにご自身でPrEPを始めている方に関しては、健康被害が出ないよう、SH外来で必要な検査を実施しますのでSH外来にいらしてください(自費診療)。

 

あと、SH外来のホームページに2017年の研究成果が発表されていました。

shclinic.ncgm.go.jp

30%の人が何らかの性感染症の診断を受けたとのこと。早く見つかることに越したことはないので、やはり定期的な検査は必要ですよね。研究の目的である肛門クラミジアHIVの相関はどうなんだろう。

 

1回目~3回目に行ったときのリンクを貼っておきます。
 
 
おしまい。

Sexual Health外来に行ってみた-パート3。肝炎について。

3回目の国立国際医療センターのSH(Sexual Health:セクシャルヘルス)外来に行って来ました。前回は11月の後半に行ったので、ちょうど3ヶ月でした。結果はすべて陰性で安心しました。


いつも通り、事前に検体を用意してそれをお渡しして、採血をして、先生の問診を受けます。時間にして15分くらいです。再診の場合、お金(800円くらい)を払うところまで病院滞在時間は30分くらいだと思います。僕は採血の結果(HIVや梅毒、クラミジアの感染の有無を調べていただけます)をその日のうちに聞いて帰りたいため、採血後1時間30分待ちます。1階にTULLY'S COFFEEがあるので、だいたいそこで本を読んで過ごします。1時間30分経ったら、先生から結果を聞きます。


今回は、先生とのお話のなかで、最近、A型肝炎がすごく増えているというお話をうかがいました。これら肝炎は一昔前までは海外に行った際に不衛生な環境で食事をとるなどして感染することが多かったようですが、最近では性接触での感染が多いそうです。特にA型肝炎は糞便からの感染とのことで我々にも大きなリスクがあることになります。私は、9monstersという出会い系アプリにも最近広告が出ていたので知ってました。A型肝炎は、結構辛い症状が出るようですが放置してもその多くは治癒するようですが(稀に劇症化)、B型肝炎に感染して慢性化してしまうと中々治らないらしいです。C型肝炎は、治療薬はあるのですか、とっても高価とのこと。そういえばちょっと前に、C型肝炎の治療薬の偽造品がニュースになってましたよね。A型肝炎B型肝炎についてはワクチンがあって、保険適用外でそれぞれ一回6000円×3回の予防注射があるようです。つまり、約20000円で約10年間続く抗体を獲得できるとのこと。治療にどのくらい費用がかかるのか、や、どのくらい痛いのかがわからないので高いのか安いのか評価できないです。ちなみに感染率(?)は、A型肝炎B型肝炎:数十%、C型肝炎:数%、HIV:0.数%とのことです。

 

今回はワクチン接種のご提案をいただきましたが時間の都合でお断りしました。前回、説明を受けたPrep等の情報も出会い系アプリに最近出ていましたし、教育や啓蒙の機会を与えるべき対象者を的確にとらえた広告だなと思います。情報を取りに行くというよりも、対象者の手元に情報が“意識しないうちに”あるというのが効果的な広告の打ち方だなぁと、感心しました。

 

因みに、当該研究も今では250人程度が参加しているとのことです。統計的に有意な結果を導くためにも多くの人の参加が望まれると思います。

 

1回目と2回目に行ったときのリンクを貼っておきます。
1回目 http://takafumin.hateblo.jp/entry/2017/06/19/221536
2回目 http://takafumin.hateblo.jp/entry/2018/01/08/001053

 

おしまい。

掃除について。

掃除が結構好きです。多分頭の容量が少ないからか(笑)、ものが多い部屋だとそわそわが止まらないので片付いているところが好きです。職場の同僚も何度か家に来たことがあるんですが、部屋綺麗ですね、と言われると嬉しくもあります。そんなわけで、自分の掃除リストを書いてみました。

毎日の片付け(朝3分、夕方10分)
[ ] シャワーを浴びる前にお風呂の排水溝の掃除
[ ] シャワーを浴びる前にお風呂の壁と床磨き
[ ] ベッドメイク
[ ] 帰宅後クイックルワイパーをかける
[ ] 寝る前に机の上に出したものを元の場所に片付ける
[ ] 不要な郵便物を捨てる

1週間に一度のミニ掃除(15分)
[ ] ベッドのシーツを取り替える
[ ] 玄関を綺麗にする
[ ] 桟を拭く
[ ] 洗面所を綺麗にする(ホコリ取り)
[ ] 掃除機をかける

2週間に一度の小掃除(15分)
[ ] 冷蔵庫の中身の整理
[ ] 洗濯機のごみ取り

月に一度の中掃除
[ ] ベッドのマットレスをひっくり返す(取説にそうしろと書いてあった)
[ ] 靴箱を綺麗にする
[ ] 電子レンジを綺麗にする
[ ] ペットボトルを捨てる(ほとんどない)

トイレの掃除は3日に一回くらいお風呂に入る前にパパッと。窓拭きはめんどくさいけど綺麗になると気持ちいいので汚れたらやる感じです。好きな音楽聴きながらやると結構あっという間。また、毎朝のベッドメイクはもとからやっていたんですが、この記事(https://www.lifehacker.jp/2016/03/160315bed_making.html)を読んで以来、毎日の大切な習慣になりました。毎日やれば週末を家事に費やさなくていいことと、綺麗な部屋で気分がいいこと、すぐに人を連れ込めること(笑)がメリットで、デメリットはあんまりない気がします。僕の家のシャワーはあったかいのが出てくるまで、数秒かかるから、最初の水の状態でバーっと床と壁を濡らして、スポンジでごしごししてます。作業集中という言葉がありますが、簡単に1〜2分くらい経ってます。

 

おしまい。

Sexual Health外来に行ってみた-パート2。PEPとPrEPについて。

長いので3文でまとめ
6月に行った国立国際医療研究センターのSexual Health外来に再び行ってきて性病の検査を受けたら結果は陰性でした。
検査後、HIVの予防薬であるnPEPとPrEPについてのアンケート調査を受けました。
nPEPとPrEPは、避妊用のアフターピルのようなもので、HIVに対する薬の進化に驚きました。
 
この記事のとっかかりは、この記事((http://takafumin.hateblo.jp/entry/2017/06/19/221536))をご参照ください。この研究は、3か月ごとに受けるべきなのですが、申し訳ないことに5か月以上も空いてしまいました。2回目の検査はとてもスムーズで前回もらっていた検査キットを使って予め検体を用意しておきそれを渡すだけです。それ以外には血液検査と問診があるだけでした。血液検査の結果が当日にわかるのですが、医師から結果を聞くためには1時間30分待たなければならないので、病院にいた時間はトータル2時間程度でした。医師から結果を聞かない場合には、メールで結果を送付してもらうことも可能なので、最短30分程度で終えることも可能です。今回も幸いなことに陰性だったことにほっとしました。医師から検査結果を聞いた後に看護師さんに抗HIV薬の暴露後予防内服(nPEP)とHIV暴露前感染予防(PrEP)に関するアンケート調査への協力を求められました。とても簡単にいうと前者(nPEP)はHIV陽性の人との危険な性交渉後に抗HIV薬を服用することでHIVウイルスを体内からなくすというもので、女性の妊娠に対するアフターピル的な役割をするもの、後者は普段から抗ウイルス薬を服用することで体内の抗ウイルス濃度をあげておいて、HIVウイルスが侵入してきた際に叩くというもので女性の妊娠に対するピル的な役割をするものです。
看護師さんの説明だと現在でもHIV検査100のサンプルから3つくらいは陽性反応が出ているとのことでした。自分の周りでHIVに感染している人は聞いたことがなかったため、少なくとも自分の周りのHIV罹患率は0%であり、正直3%という数値に対しては高いなぁと驚きました。
nPEPやPrEPという薬に関しては、検索すれば簡単に情報が出てくると思うので、この記事では詳しい説明は割愛して、現状この治療を受けた場合の医療費等について、上述のアンケート調査の際に教えていただいた内容をまとめます。これは国立国際医療研究センターで受診した場合の一例なのでご参考まで。
 
1.nPEP(post exposure prophulaxis; 曝露後予防内服)
アフターピル的な薬です。HIVに感染したかもしれない行為の後72時間以内に抗HIV薬を内服して、HIVに感染するリスクを低下させる予防策です。nPEPは、1日1回or2回の薬を28日間飲み続ける必要があります。
日本では、性交渉後の暴露後予防を目的とした抗HIV薬内服は未承認です。
初診料 20,000円
薬剤費 10,000円/日 よってトータルで28万円
だいたい合計30万円で、nPEPの治療は受けられるようです。曝露後72時間とこの金額がネックになりますね。 
 
2.PrPE(pre-exposure prophulaxis; 曝露前予防内服)
ピル的な薬です。
前提としてHIVに感染していないことが条件。これはもしHIVウイルスを持っている状態でPrPE(弱い抗HIV)を体に入れてしまうと、体にもともとあるHIVウイルスが、抗HIV薬に対して耐性をもってしまい、通常のHIVの治療が難しくなるためとのことです。
こちらに関しては、毎日1回、抗HIV薬を飲み続けるというものです。感染していなくても飲み続けておく必要があります。もちろん日本では今のところ保険も効かないため、『月に10万円程度かかるようでジェネリック薬を使っても月に一万円程度はかかるようです』(『』の部分については、メモを取ったのに紛失したため、記憶だけを頼りに書いています。不正確だった場合は申し訳ございません)。また、もちろん対象にしているウイルスはHIVだけなので、その他の性感染症には効力を発揮しません。
 
というわけで、お金の問題が結構大きいかなぁと思いました。安全な性行為をしていればよいのでしょうが、事故もあるだろうし情動による衝動もあるでしょう。薬の進歩に驚きつつ、開発してくれている方々に敬意を払いつつ、薬の恩恵にあずからないでいいような生活を送ろう(りたい)。
 
おしまい。

10月と11月。

飛ぶように過ぎていった日々。いろいろとやることが多かったです。イベント対応が3件もあったこともそうですが、屋久島に行ったり、東京に行ったりとても充実した日々を過ごしました。
また、メンタルヘルスマネジメント検定という試験も2種類受けました(I種、II種)。合否については、それぞれ12月と1月に発表なので結果を楽しみにしているところです。このメンタルヘルス検定というのは、大阪商工会議所が実施しているもので、I種(マスターコース;人事労務管理者向け)、II種(ラインケアコース;上司向け)、III種(セルフケアコース;労働者各人向け)という3つのコースがあります。私が今回受検したのは、I種とII種でした。会社では少ないですが部下がいますし、メンタルヘルスケアが職場の生産性を上げたり、雰囲気をよくするためにも重要だということはわかっていたので、上司のメンタルヘルスケアをきちんと学びたいという思いからII種を、将来的に人事課や人事管理にかかわるポストに就きたいのでI種を受検しました。

今日で33歳も終わりです。明日から34歳になります。初めての転勤や遠距離恋愛など、あっという間の一年でした。明日からの34歳は、もっと一日一日の密度を上げていければなぁと思います。

おしまい。