ぼくのなつやすみ。
9月16日(土)から24日(日)まで夏季休暇で職場から離れました。
はじまってすぐは台風の影響で雨風ともに強く、どこにも外出できなかったので実家で読書をして過ごしました。読んだのは山極壽一さんの「暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る(NHKブックス)」という本です。この本、「サピエンス全史」を読んでいた自分にとってはとても興味深く読み進められたのですが、いかんせん専門用語も多用されていたり(といっても動物の種の名前くらいなのですが)、一文一文が長くて読むのが大変で結局3日もかかりました。内容は、とてもざっくりいうと、霊長類の社会性がどのように構築されてきたかという研究から、人間や人間社会の性質を考察しましょう、というものです。詳細は今後感想文をこのブログに書くつもりです。自分は読書をする際に、気に入ったところやまた読みたいところに付箋を貼るのですが、この本は250ページくらいの量なのですが、50箇所以上に付箋が張られていました。それくらい自分にとっては新鮮味があったし、興味深く読めました。
実家では、上記のようにのんびりと過ごし、そのあと一人で神戸-大阪-京都に行ってきました。京都では、銀閣寺と龍安寺という枯山水の庭園が有名なお寺に行きました。平日だったにもかかわらず観光客(ほとんど外国人)が多かったです。大阪では、通天閣に初めて行きましたがなんだか東京の月島のような感じでした。大阪では平日の昼間にバス停で、おじいちゃんおばあちゃんが「ほろ酔い」やワンカップで完敗していることでした。パブリックな場でお酒を酌み交わす大阪の度量の大きさに驚きました。神戸にいったことは、同期の結婚式だけだったので今回は観光をしようと神戸に住んだことがある同僚に、神戸でどこに行けばいいか事前に尋ねたのですが、「神戸にあるもの横浜にもあるから、横浜に行ったことあればとくに見るものないよ」と残念な答えでした。いろいろ調べて、異人館をリノベーションしたスターバックスに言ってコーヒー飲んでだらだらしただけで神戸は終わりました。淡路島はいいところ聞きましたが一人で行くには気が引けたし、次はルミナリエの時期に行ってみたいなと思いました。
というような感じで、夏休みは過ぎてしまいました。充実していたので、また休みたいです(笑)。
おしまい。
国立科学博物館 特別展 深海 2017 に行ってきた
今回東京に行って、国立科学博物館 特別展 深海 2017 に行ってきました。自分は海に関わる仕事をしていることもあり、とても楽しみにしていました。
平日だったのですが夏休みのためかとても混んでいました。チケット買うまで10分くらいかかったのと、中でも人がごった返している感じでした。10月1日までやっているそうなので、9月の平日がおすすめです。チケット代は大人1,600円なのですが、金曜日の夜はペア割(?)みたいなのがあるようです、2人で2,000円で入れるようです。企画自体が深海を扱っててブースもちょっと暗めなので、彼氏彼女と行っても楽しいかもしれません。ロマンチックな感じは全くないのですが、キモい生物がたくさん展示されてて楽しいです。
展示を見て感じたのは、深海の生物って基本的にダイオウイカとかメガマウスみたいに巨大化してるものだと思っていたんですが、多くは普通サイズ(うーん、表現が難しいけど)の魚でした。大きさとかスケール感って、実際に見ないとわからないですよね。これが博物館とか美術館に行く理由かなと思います。
光る深海生物も色々と集められていましたが、光るにも色々な理由がある(本当かどうかは、僕にはわからないけど、そういう説があるということで)ということで、例えばチョウチンアンコウのように光で餌となりうる小魚を集めたり、姿をくらませるために光ったり、一番これ本当か?と思ったのは、自分を捕食する生物を捕食する生物を呼び寄せるために光る、というやつでした。他力本願すぎるし、そんな観測を積み重ねることってとても難しいと思うんだけどなぁ。でも、なんだかんだ言って、光のない真っ暗闇で、ほわん、と優しい光をみたら引き寄せられる気持ちはとてもわかるなぁと科学博物館で文学的なことを考えてしまいました。実際は、光のないところで暮らしている深海生物にとっては、ドラゴンボールの太陽拳を食らった感じで眩しすぎるのかもしれないし、そもそも光を感じる器官がないかもしれないけど。
また、興味深かったのは、深海の水圧についてです。何千mもの深さになると、1㎠に600kgもの力がかかるそうです。ブタメンのカップが圧力に応じて縮んでいっている展示がありました。よくそんな圧力の中、深海生物はひらひらふわふわ動くよなぁ、と思ったんですけど、なんででしょ。理系なのにあまりイメージがつかないです。6,000mを超えると魚を合成するタンパク質が圧力で変質するらしく、その水深以深には、魚は基本的にはいないそうです。しかし、現在見つかっている一番深いところで取られた魚は、8,500mくらいのところでとれたという論文が展示されていました。
深海展とはあまり関係ないのですが、昔から海ってとても不思議だなぁ、と思うことがあります。それは、釣り糸で魚が釣れるということです。めちゃめちゃ広い海に本当の点の餌なりルアーなりを投げ入れて、よく魚がかかるなぁ、海の中の魚の密度どうなってるんだ!ということです。初めて海で泳いだとき、そこにはたくさんの熱帯魚が泳いでいたのですが、それでもどこにでもいるというわけではなく、ところどころいるという感じでした。この広い海で釣りが成立する不思議、この感覚わかる人いるかなぁ。深海ならなおのこと、どのくらいの密度で生物が分布してるんだろう。人間が調べきれていないだけで、ひょっとすると意外と生物は意外とたくさんいるのかもしれない。
展示の後半には、防災に関する展示や資源に関する展示があり、自分のとても興味がある分野なのでとても楽しめました。地球科学という自分のバックグラウンドに近い展示だったのでとてもよく理解できたし、深海生物の展示に対するような、すげーっとかキモいとかの単純な感想以上に得られるものがたくさんあったと思います。もちろんたんに驚いたりするだけでも博物館に行く価値はあると思うけど。
そんなこんなで楽しい博物館でした。ぜひいってみてください。
おしまい。
7月にやったこと。
Sexual Health外来に行ってみた。
#HPとかがちょっとだけミスリーディングな気がするのだけど、SH外来というものがまずあって、そこではゲイとバイセクシュアルの性的な健康を守りましょうというのが前提で、そのSH外来のひとつの研究として、肛門の性感染症の検査を行いますよということのはずで、肛門の性感染症とHIVの感染の関係を研究するための外来と言うわけではないはずなので 、タチの人やオーラルはするけどアナルセックスはしない人たちがいっても良いはず、という考えでいいのかな?。
人のセックスを笑うな 山崎ナオコーラ 河出文庫
ー寂しいから誰かに触りたいなんて、ばかだ。